エクステリア工事の範囲はどこまで?外構工事と何が違うの?
新築をする人は、エクステリアと外構の違いや目的を知らないと、失敗をしてしまうリスクがあります。リフォームをする人は、業者の選び方を参考にしてください。エクステリア工事への理解が深まれば、希望通りのステキな空間を作るのに役立ちますよ。
今回は、エクステリア工事の意味と種類、目的別のおすすめ工事とエクステリア専門業者の選び方を解説します。
目的 | エクステリア工事 |
バーベキューを楽しみたい | ウッドデッキ&シンク |
子供を安全に遊ばせたい | 門扉orゲート |
玄関前の階段で転びそう | 手すり |
夏の車内が暑すぎる | カーポート |
エクステリアは暮らしを豊かにしてくれるもの。せっかく戸建てに住んでいるなら、外の空間も快適にしていきましょう。
エクステリア工事の意味
まず、エクステリア工事とは何かを明確にします。外構工事の意味と比較しながら説明します。新築とリフォームのエクステリア工事を上手に使い分けて、理想の空間を手に入れましょう。
エクステリアとは
建物の外部デザインや装飾のこと
外構とは
建物の外部環境を整備する構造や工事のこと
エクステリアはデザインの要素が強く、外構は機能や安全の向上を目的としています。エクステリアは外の空間そのもの、外構は外にある構造物といったイメージ。
新築のエクステリア
新築時に最低限やっておきたい外構工事は、擁壁、カーポート、外部照明、立水栓など。入居後にエクステリア工事として、アプローチや門扉、植栽のデザインをじっくり検討するのもありです。エクステリアと外構は重複する部分があるものの、目的が異なります。新築の場合は、工事のタイミングを見極めましょう。
リフォームのエクステリア
住んでみてわかる不満や悩みを、エクステリアのリフォームで解決できます。雑草の手入れが大変でタイルデッキにしたらお手入れが楽になった、日差しが強すぎる掃き出し窓に屋根付きのテラスを設置したらお茶を楽しめる空間になった、など。リフォームで日々の生活が豊かになるのも、エクステリア工事のメリットです。
エクステリアの種類
つづいて、エクステリアの種類を説明します。一般的には、コストを抑えるにはオープン、高級感や防犯性を高めるにはクローズといわれています。どちらのスタイルもメリット・デメリットがあるので、予算の範囲で優先順位を決めてください。
オープン
敷地と道路の境目が開放的なデザイン。玄関アプローチに門扉を設置せず、塀やフェンスによる道路との区切りがありません。
デメリットとしては、外部からの侵入がしやすく、家の中が通行人に見えてしまうという点があります。植栽やカーテンでプライバシーを守る工夫をしましょう。
クローズ
敷地内が外から見えないように、塀で囲まれた閉鎖的なデザイン。門扉の種類や塀に使う素材によって高級感を演出することができます。
デメリットとしては、工事費用がかかる点と防犯対策をしないと、空き巣に狙われやすいという点があります。防犯カメラやセキュリティ対策をしましょう。
セミクローズ
オープンとクローズの間をとったデザイン。エントランスは門扉を設置してクローズに、カーポートはオープンにして出入りができるように使い分けます。
デメリットとしては、計画の段階からデザインを考えておかないと全体のバランスが悪くなるという点です。信頼できる専門業者に依頼しましょう。
目的別おすすめエクステリア工事
エクステリア工事で解決できる悩みや実現する夢があります。具体的にどんなシーンで、どのようなエクステリア工事が最適なのかを解説します。
バーベキューを楽しみたい
広めのウッドデッキにシンクを設置するのがおすすめ。シンクはバーベキューの下ごしらえや片付け、手洗いにも使えて便利。人工木材のウッドデッキにすれば、メンテナンスが楽で腐る心配もありません。
子どもを安全に遊ばせたい
道路とエントランスの間を門扉で仕切るのがおすすめ。門扉やゲートがあれば、子どもやペットの道路への飛び出しを防止できます。玄関までの奥行きがない敷地は、引き戸タイプや伸縮門扉を検討しましょう。
玄関前の階段で転びそう
階段に手すりを設置するのがおすすめ。高齢者だけでなく幼児や妊婦にとっても階段の登り降りはヒヤッとするもの。手すりがあることで段差に対する視認性がアップして点灯を防ぐ効果もあります。デザインにこだわった手すりも選べます。
夏の車内が暑すぎる
車の暑さ対策にはカーポートの設置がおすすめ。車内温度を抑えるには、日陰にするか紫外線の熱を遮断しなくてはなりません。カーポートの素材は、アルミなど日陰を作るものや熱線を吸収する高機能なポリカーボネートがあります。
エクステリア専門業者の選び方
最後に、エクステリア工事を依頼する専門業者の選び方を解説します。業者によって得意・不得意の分野があるので、初めにイメージを固めることが重要です。
完成イメージを固める
オープンかクローズか、洋風か和風か、カーポートをつけるか、植栽をメインにするかなど、全体的なデザインを考えましょう。希望のイメージに近い画像を集めておくと便利です。
施工事例をみる
気になる業者のホームページをチェックします。掲載されている施工事例が、希望のデザインを実現できそうかを判断してください。多くの施工事例を比較すると、業者の得意分野がわかってきます。
近所から探す
エクステリア工事は天候に左右され、工期がかかるケースがあります。自宅から遠い業者に依頼すると、交通費分の諸経費が高くなることも。また不具合のときのアフターサービスも地元の方が安心です。
見積もりを比較する
エクステリア工事はフルオーダーメイド。工事の範囲と素材によって大きく金額が変動します。予算は最初からはっきりと伝えましょう。優良な業者であれば、希望に沿った提案をしてくれます。カーポートなど定価が高い商品は、品番指定をした方が比べやすいですよ。
デザイン力をみる
ラフプランや3Dデザインの提案書を比べてみます。アプローチまわりは個性あふれるデザインが求められるところ。タイル貼りやモルタル造形、植栽などからセンスの良し悪しをみていきます。
アフターサービス
通常エクステリアに使われる既製品は、製造メーカーの保証がついています。確認したいのは、施工業者の保証があるかどうか。工事しっぱなしでは、不具合があったときに困ります。施工の保証期間や保証内容も事前に確認しましょう。
まとめ
今回は、エクステリア工事の意味と種類、目的別のおすすめ工事とエクステリア専門業者の選び方をお伝えしました。
エクステリアはデザイン性が強く、種類によってもコストが異なります。
オーダーメイドだからこそ、希望にあった専門業者に相談することがおすすめ。
業者の選び方のポイントは、業者の得意・不得意を早い段階で見極めることです。そのためには、初めに完成イメージを固めてから、ホームページの施工事例を比較することが重要とお伝えしました。
エクステリアで外の空間を充実させることで、日々の暮らしをもっと豊かに。
ちょっとした部分リフォームでも、満足度の高い生活が送れるかもしれません。もちろんエクステリアで、安全性や利便性を高めるのもいいでしょう。
四季の移ろいを感じる暮らしを、あなたも始めてみませんか。